暮らしのしおり

日常を愛する主婦のブログです。

大原扁理さんの本を読んで

こんにちは!

昨日こちらの本を一気読みしました〜

大原扁理さんの「年収90万円でハッピーライフ」です。

アメブロを書いていたときのブログ仲間に教えてもらった本です。(読んでないと思うけどピノ子さんありがとうございます♡)
タイトルからしてちょっとふざけた感じの本かなと思っていけれど、ピノ子さんがいいって言うなら間違いないと思って読んだら、やっぱり全然違った!
すごい、、、!の一言。
人生の本質が書かれている、、、!

とにかく、自分の価値観を貫くことの大切さが一貫して書かれています。
なによりも「自分の実感を大切にすること」。
これが大原さんの訴えたいこと全てです。
「『親とか友達はそうかもしれないけど、わたしは違うな〜』」と思う自分の気持ちを大切にする。
すぐには無理でも、そう思ったらその実感を無視しないで少しずつそれに近づくように行動していく。
大原さんはそれでたどり着いたのが、年収90万円での生活だったようです。
「大切なのは『好きなことで生きていく』じゃなくて、『イヤなことで死なない』」。

自己啓発系の本とか学校では、好きなこと得意なことを仕事にしましょうとか、自己実現とか夢とかかっこいい言葉が溢れています。
でも、私はそんなものずっとなかったし見つけられなかった。
そして、そんな自分がダサくてカッコ悪いと思って劣等感がありました。
スポーツ選手や美容師、看護師、先生、アナウンサー、、そんなわかりやすくてキラキラした夢を語られる友達が羨ましかった。

私だって好きなことがなかったわけじゃなくて、かわいい雑貨屋さんを見ているのは大好きだったし、工作とかファッションとか美容とか好きなことはたくさんあったけど、それを仕事とするには何をしたらいいのかわからなかった。
大学生になってからはコーヒーが好きだからとカフェでのバイトもずっとしていたけれど、コーヒーに関わるからって接客は全然好きになれなかった。
大学でだって、外国や大好きなフランスの文化を勉強してたから、それを活かす仕事なんてなんだかわからなかった。
だから流されて就活してただの会社員になったけれど、一番きらいな営業になってしまって辛くて辛くてしょうがない毎日でした。
人に相談すると、3年やってみたら変わるとか一番嫌いな仕事ができたら何でもできるよとか言われるのです。
だけど、3年間毎日嫌な仕事をするほど私は忍耐強くもなくて、やってみたら変わるかもとか自分でも思ったけど就職前から向いてないのは明らかに自分でもわかっていてやっぱりって感じ。

大原さんが言うように、やりたくないことは意外に迷わずわかるんですよね。
大原さんは消去法をススメています。
「目の前にある選択肢から、どれをやりたいかではなく、やりたくないものからどんどん消去して」いくそう。
そしてその残ったものから「『これならまあガマンできるかな』」というものを選ぶ。

私も就職のとき、正社員じゃなくてもいいから、やりたくないこと以外のことを選べばよかったなぁと今ならわかります。
でも、当時そこそこの大学の大学生で、就活の時期にそんな選択ってありえないんですよね。
周りでは、「新卒で正社員で就職」が当たり前です。
立派に大学まで行ったんだ、これから働くぞ〜!働け〜!という空気しかないんです。
バイトだなんて親にだって許されないし、大学の先生にも友達にもなんて思われるか考えるだけで、私にはその選択の余地はなかったのです。

後悔はありつつ、そんな感じでそのときそのときで必死に生きてきた自分を今はヨシヨシしてあげたい気持ちです。
結局2年でその仕事を辞めて、バイトなどプラプラと1年位過ごして結婚して専業主婦になりました。
今思えば、そのとき私はレールから降りたんですよね。
そのプラプラした1年はお金のこととか世間体とか結構辛かったんですけど、もうあの職場に行かなくていいんだと思うだけで、幸せでした。
しばらく転職も考えて行動もしたんですが、一般的な正社員の仕事でやりたいことがないから、それも辛くて辛くて。。
そんなことしてたら、流れで結婚することになって、堂々と無職なのに主婦という肩書きを名乗れることになって生きやすくなったんです。

結局世間体とか人から言われることにビクビクしてるのは私の弱いところ。
大原さんや多くの私の憧れの人のように周りの大人のことなんて放っておければいいのに。

好きな家事をやっていれば誰にも文句は言われないし、北海道の超ど田舎だったので、知り合いもいない、パートの求人もない環境だったので、図書館にひたすら通って本を読むとか散歩やランニングくらいしかやることもなく、お金もあまり使わなくなりました。

仕事を辞めたあと、やっぱり時間があるので自分と向き合う時間がとれたんですよね。
そのころ図書館で出会ったドミニック・ローホーさんの考え方は私の軸になっています。
大原さんもたまに「心と体のチューニング」をすることをススメています。
それは、なーーんにもしないこと。
テレビとかも見ない。
まさにあのとき私はチューニングの時期だったんだと思います。
ドミニック・ローホーさんも、村上春樹さんも、服部みれいさんも、ヘンリー・D・ソローもシャルル・ヴァグネルも吉本ばななさんも稲垣えみ子さんも、河合隼雄氏も、内田樹氏もみーんな私が影響を受けた偉大な人たちは、心と体のチューニングがうまい人たちです。
余白を大事にしていて、世間という曖昧なものから線を引いて、自分の実感を大切に生きている。
むしろ自分の実感でしか生きていない。
きっと周りから妬まれたりいろいろと言われることもあったりするだろうに、そのたびにチューニングを繰り返して自分に立ち戻りうまくかわして生きている。

私も30もとっくに過ぎて多少の経験はしてきて世間というものもわかってきた。
もう、どう生きていけばいいのか、答えは定まってきているように思う。
もちろん人間だから変わっていくこともたくさんあるけれど、常識にとらわれて自分でいられなくなるような仕事はもうしないことは決めている。
夢とか将来とか考える前に、心配しすぎる前に、今この時自分の感覚を信じて生きていけば、きっと道は開けていくはず。と信じています。



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