暮らしのしおり

日常を愛する主婦のブログです。

ものがわかるということ

こんばんは〜!

昨日おとといとさっそく次男が風邪を引きまして休んでいましたが、今日は無事登園。
私の平穏は子どもたちの体調にかかっていると言っても過言ではありません。
長期休み終わったー!と思っていると、だいたいそのあとすぐ風邪のパターンが多いですが、次男の風邪も軽く済むようになってきているので成長を感じます。


(今日は車の法定点検とタイヤ交換です)

養老先生の古い著書ばかり読んでいましたが、「ものがわかるということ」という去年発行された本を読みました。
現代の社会の特徴や問題点、ものの捉え方が書かれた本です。
現代の情報化社会を「脳化社会」と先生は読んでいますが、その弊害が書かれています。
社会が都市化して、多くの人がネットやテレビで簡単に情報が手に入れられるようになったけれど、実際に触ったり目や耳を使ったりと五感を使って学んでいない。
先生は解剖学の専門家ですが、教科書や授業で学ぶのと、実際に自分の手で解剖をするのでは全く違うといいます。

結局は人間は自然の一部であるのに、自然を排除した都市では「意味のあるもの」しか存在しない。
無駄な石ころとか木とかは排除されてしまう。
自然は逆で、石や植物、虫など無意味なものの集まりです。
都市化した社会にいると、人間は「意味のあるもの」しか存在意義がないように考えるようになる。
だから人間は果たして自分の存在意義は、、?なんてことを考えてしまう。

でも私たちは本来、子どもを見ればわかるように、ただ積み木を積むとか、石を並べるとか、虫を山ほど捕まえるとか無意味なことが大好きな生き物です。
そこに理由はなく、ただやりたい、楽しいからやります。
そこにあるのは、「共鳴」だそう。
自然の中にいると、自分が自然の一部だということが肌でわかり、自然がわかる。
理由はわからないけれど、なんだか共鳴する。
先生にとって、ものがわかるということは、その「共鳴」そのもの。

意味なんてないのだ。
体で感じていることが全て。
もっともっと五感を使おう。
スマホやパソコンばかりじゃなくて、もっと自分を自然の中に置こう。
現代で嫌われている、手間や労力を惜しまず時間をかけて何かを育みたい。
そんな風に改めて思わせてくれる本です。

まさに子育てなんかがそれに当てはまるなぁと思います。
手間を省こうとする都市では少子化が進んで当たり前なんですね。子育ては手間しかかからないから。
子どもを保育園に預けて、パソコンで仕事していたほうがすぐにやりがいが感じられます。
お金を稼げば存在意義があるような気持ちにすぐになれる。
でも何かが違うんじゃないかってわたしも薄々思っていました。
スイッチ一つでなんでも解決しようとするのはもうやめたい。
このまま日本は進んでいっていいのかな。

わたしに生きている意味なんてないけれど、もっと五感で感じて、ものがわかるようになりたい。
そんな人はきっと心の豊かな人だと思うから。



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